一般的に「代筆」というと本人の代わりに文字や文章を書くことを指します。けれどもその中には「筆耕」と「代書」があることをご存知でしょうか。あまり知っている人が少ないようなので両者の違いについて詳しくご紹介しますね(^^)
「筆耕」
「筆耕」という言葉はあまり聞きなれないという人も多いのかもしれませんが、実は筆耕の文字はいろいろなところで目にしています。たとえば、結婚式などの招待状の宛名、さまざまな式典の席札の名前、賞状、案内の看板など。そして、これらはすべて毛筆で書かれています。お気づきだと思いますが、筆耕の文字は独特の形があり、まるで印刷したかのように整っているのが特徴です。一糸乱れぬとでもいいますか、大きさや形がきちんと揃っている筆耕の文字は本当に見ていて気持ちがよいものです。そのため、結婚式や葬儀などかしこまった席での利用が多いのです。
「代書」
代書はお礼状や感謝状、謝罪文などの手紙やはがきに向いています。文字が整っているというよりも書いた人の気持ちや持ち味が伝わるような温かさが感じられるのが特徴です。手紙は自分の思いを言葉ではなく文章、文字で伝えるためのものですので、筆耕の文字では少し機械的な印象を持たれるでしょう。そこで人の温もりが感じられる人間味のある代書が重宝されるのです。気持ちはしっかり伝えたいけれど文字に自信がないという人に向いています。もちろん、直筆で書くのが最もよいとは思いますが、代書なら温かさが伝わる手紙になるはずです。筆記具はボールペン、万年筆、筆ペンなど内容やシチュエーションに合わせて使い分けるとよいでしょう。
こうしてみると筆耕も代書も代わりに文字を書いてもらうという点では同じですが、用途やシチュエーションによって使い分けることでよりそれぞれの良さが得られるというわけです。筆耕代書屋、興味がある人は思い切って一度利用してみてくださいね。