封緘の種類とマナー

手紙を書いて封筒に入れたあと、必ず封をしますね。これを「封緘」といいます。「しっかりと封をしました」という印に「〆」や「緘」などを記したり、シールなどを貼るのも封緘の方法の1つです。外国映画などでよく出てくる蝋を垂らして判を押す立体的なタイプもありますね。これらはいずれも閉じてある境目に印をつけることで封を開けた時に分かるようにするのが目的です。

使い分けとしては履歴書や書類の場合は封字である「〆」「封」「緘」を記すのが一般的です。これらの封字が書かれていると受け取った相手は大切なものが入っていると認識します。ですから履歴書の場合はより丁寧な印象を与えるように「〆」よりも「緘」「締」のほうがよいでしょう。原則として色は黒です。赤は書留や速達と間違いやすくなるため、避けるのが無難です。

少し変わったところでは、女性専用の「蕾」「莟」も使われます。つぼみという文字で「まだ開いてないですよ」という意味。とてもおしゃれですが受け取った相手が意味を理解できないと残念ですね。他にも「道」「花」「春」「海」なども同じような意味で使われています。

また、会社やお店、役所などでは大量に送ることが多いため、封緘印を作るようです。封緘スタンプのようなもので、ポンと押すだけなのでとても便利。ロゴを入れたり、柄を入れたりと遊び心とセンスのある封緘印なら会社やお店のイメージアップにもつながります。もちろん、個人でもよく手紙や封書を送るという人はオリジナルのおしゃれなスタンプを作っておくと個性も出せますし、受け取った人にもインパクトを与えられるので便利かもしれません。

ちょっとした封緘のマナーを知っておくことで、相手に失礼や不快感を与えないようにすることができます。少しだけ時間をかけてひと手間かけてみませんか。