豪華絢爛!仙台七夕まつり

東北三大祭りのひとつ「仙台七夕まつり」。でも、仙台の七夕はただの七夕飾りじゃないんです。笹の葉に飾りを飾るものではなく、大きな吹き流しにいろいろな装飾がされていて人よりもはるかに大きいものが商店街にズラーッと飾られた姿はまさに豪華絢爛。これは江戸風というものらしく、ヒラヒラと風になびいてそれはもう感動的な景色です。

普通、七夕は7月7日ですが、仙台七夕まつりは8月7日の前後1日ずつの合わせて3日間。つまり、1ヵ月ずれているのです。元々は旧暦の7月7日に行われていましたが、新暦に開催されるようになりました。さらに仙台商工会議所と仙台協賛会が祭りを盛り上げようと「飾りつけコンクール」も行ったことにより、年々盛大になっていったようですね。現在ではそれぞれ趣向を凝らし、他とは違うオリジナリティーを出して演出し、上位入賞を目指しています。毎年、通行制限や交通規制されるほど、多くの観光客が訪れ、歩くのもままならない混雑ぶりです。

ところで、七夕飾りにはそれぞれ由来があるのをご存知でしょうか。

○吹き流し・・・織姫の織り糸の象徴で、織り糸を垂らした形。機織りや技芸の上達。

○投網・・・幸運を寄せ集めるという意味があり、仙台近海の豊漁を祈願。

○折り鶴・・・家長の年の数だけ折り、延命長寿を願う。

○紙衣・・・病や災いの身代わり。 裁縫の上達を願う。

○巾着・・・節約、貯蓄の心。商売繁盛。しっかりとひもで結ぶことで無駄遣いを戒める。

○屑籠・・・飾り物を作った後の紙くずを拾い集めて入れる籠。清潔と倹約の心。

○短冊・・・学問や書の上達。

このように飾りにはそれぞれ願いが込められています。ぜひ来年は思いを込めて笹の葉を飾り付けてみてくださいね。