W杯に導入された「VAR」って何?

4年に1度のFIFAワールドカップが始まり、寝不足の目をこすりながら仕事をしている人も多いのではないでしょうか。さて、今回のW杯ロシア、新しく導入されたジャッジシステムが話題になっていますね。その名も「ビデオ・アシスタント・レフェリー」(VAR)。ピッチ上の審判とは別にモニターで試合を監視している人たちがいて、ピッチ上の審判のジャッジと異なる場合やきわどい場合に助言を行うもの。ピッチ上の審判は助言に基づいてピッチのそばら設置されたモニターをチェックして、最終的なジャッジをします。今回の試合中にも何度かそういう場面を目にしましたね。

これによって今まで審判の判断にゆだねられていたジャッジがきちんとした形で下されることになり、観ている側としても「今のはファウルだろ!」と憤慨したり、疑念を持ったりしなくてもよくなったのです。サッカーの世界では大げさにファウルを主張したり、審判が見ていないところで悪質なファウルが繰り返されたきました。そして、それらが勝敗を決定してしまうことも少なくありません。これを防ぐために導入されたのがVARだというわけです。実際に今回のw杯でもPKが覆った試合もありましたし、ハンドが発覚してPKになった試合もありましたね。

何ともすっきりするのはいいのですが、闘っている選手にとってはかなり恐怖のようです。映像にはっきりと映るわけですから、ファウルにはかなり神経を使わなければいけなくなったといいます。審判も人間ですから時には見逃してしまったり、間違った判断をしてしまうこともあるでしょう。ですが、このVAR導入によって誤審が80%は軽減できるそうですよ。日本ではあまり知られていませんでしたが、W杯前からドイツやイタリアではすでに導入されていたようです。

さあ、日本が決勝Tに進めることを祈って応援しましょう。