なにかに記入が必要な時、きれいな字をかけるということが第一印象を良くするためにとても重要という意見があります。
でもきれいな字を書くことが出来なければ、代筆(代書)という方法も。
ただし時と場合を考えないと代筆には大きなリスクが伴います。
代筆をする場合の注意点とはどんな物があるのか。
ちょっと考えてみましょう。
代筆は間違ったことではないけどTPOを考える
人によっては「代筆」ということにあまりいい印象を持っていないという場合も。
ただし基本的に代筆というのは間違ったことではありません。
特にビジネスシーンでは多く利用されています。
普通に社長名義の文章を社長自ら書いている、ということは少ないですよね。
政治の世界でも、首相同士が合意声明を発表する時にはお互いに文章にサインをする
というだけのシーンをよく見かけます。
つまり代筆というのは別に悪いことではないのですが、時と場合によります。
TPOを考えずに行っていいものでもないのです。
例えば選挙で、文字を書くことも難しい高齢者の代わりに代筆したメモを持たせて
それを投票させることは立派な公職選挙法違反です。
こんな代筆をすれば捕まることになるので、頼まれた時には十分に注意しましょう。
代筆者を明かすならしっかりと明記する
場合によっては代筆をした人をちゃんと公表する必要があります。
そんな時には代筆者の存在をきちんと明記しましょう。
文章の内容は代筆を頼んだ人の意思を書いているわけですから、「文責」や「文」と書いてからその代筆を頼んだ人の名前を記入します。
そして代筆をした人は「代筆」や「代」と書いてから名前を記入します。
これで文章の内容を考えた人と代筆者が両方わかるようになります。
ちなみに英語の文章の場合は日本語のときと違って、先に代筆した人の名前を記入しforを入れてから代筆を頼んだ人の名前を書くそうです。
あまり必要になることはない、と思いますがこの様な表記方法があることを
覚えておきましょう。
文章はあくまでも代筆依頼者の意思を書く
代筆というのはあくまでも、それを頼んだ人の意思を代わりに表記することで
代筆者の意見を書くことではありません。
先ほどの例で言えば、社長名義の文章に代筆した秘書の意見を入れて発表することは出来ませんし、それはかなり問題になります。
内容は任せる、と言われるかもしれませんが、そのときでもなるべく依頼者の意見や考えを聞いてその意見に即した文章を書くことが注意点となります。
代筆というのはあくまでも、その人の意見を変わりに文章にするだけです。
頼まれた時にはそれを忘れないことが重要だと思います。